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2009年5月31日 (日)

『 GOEMON 』

Goemon
『 GOEMON 』公式サイト

ゴールデンウィーク封切りな割には終わりが早いな〜〜と思っていた『 GOEMON 』。まあ実際紀里谷映画だから?というのもあるのかもしれませんが、今回見に行った映画館、新宿ジョイシネマが5月31日で閉館という事実も相成っていたようです。(行くまで知らなかった)流石というか、最近不景気な話が続いてますね〜〜。 (  ̄ ω  ̄ ; )  新しくて綺麗なシネコンはまだしも、こういう場末(?)の小汚い(いや、意外と綺麗で列ごとの段差もあって見易く、悪くない劇場だったんですが)映画館は経営キツイのかな〜〜。あ、余談ですが、先日久々に訪れたら隣にできた新しいカフェの看板ばかり目立っていて、ドアが閉鎖されていたので閉店した?! Σ ( ゚ д ゚ ; ) と大いに焦った 猿楽珈琲 。どうやら開店時間前だったから閉めてたようで、つぶれたわけではなかったみたい……。よ、良かった……。(汗)でもなんかホントに隣の店の自己主張が尋常でなかったんで閉店したのかと思っちゃいましたよ。あー、良かった。 ( ^ - ^ ; A 今度また行こう。

本題。戦国と言えばこのヒト、秀吉(今回ヒールだけどな)と言えばこのヒトな高枝さんと、某NHK大河『秀吉』の同人誌で「利休ビーム」という素晴らしい決め技を創造してくださった沢間さん(お久し振りです〜〜!何年振りの再会でしたでしょうか?)とご一緒して見て参りました。なんかこの面子の説明で既に何を期待しているかというか、どれだけ歴史的ベースを知りつつも寛容な眼差しでエンターテイメントしようかという姿勢が伺われますな。(笑)一言で言うと殊更に秀吉に思い入れ(とかいうレベルじゃないんだけど)のある高枝さん曰く、この映画の秀吉は悪役だからという理由以前に論外のようです。奥田瑛二ご苦労様。(おい)3人で言ってたんですが、かなりとんでもないことをしでかす割にはキャラクターそれぞれのモチベーションが大した事ないんですわ。(爆)「なんか、天下とってみたくなっちゃった♪」的な。(笑)「だってサムライになりたかったんだもんv」「自由ってこんなカンジ?」みたいな。(ウヘア)そもそも元ネタ以外は戦国ではないんで、ビジュアルで楽しませてくれるファンタジー映画という姿勢で見るととても楽しめます。開き直った感じにCGな映像もゲームグラフィック見てるような感覚で見れば爽快です。(あ、私は大丈夫だったけど紀里谷映画は画面酔いする方もいるみたいですね)ある意味全てがバーチャルリアリティーでした。

物凄くこき下ろしているようですが、私はこの映画かなり気に入っているんですよ。(苦笑)ビジュアルと俳優のおいしさ(とくに中高年陣の)だけで十分楽しめました。そうビジュアル!ビジュアルがほぼ全てっスよ!まず始まってすぐ。派手に花火が上がり、城下は祭を楽しむ人々でいっぱいの大阪城。その姿はさながら大阪ディズニーランド!シティ・オブ・天下の台所!もうこの遠景を見ただけでどれだけ我々が悶絶したことか…!しかし昼間になって見ると大阪城は屋根も壁も真っ黒。天守には金色の野牛の角みたいな飾りがあって、城門や堀の造形はピラミッドのよう。(衣装などからも秀吉のイメージカラーは黒と金のようです)うん、悪を醸し出してるね。この解り易さは時代劇かもしれない。対称的に信長存命時の安土城は白亜の城でこれまたすンごいファンタジー。ゴシック建築風で信長様はまるでノートルダム寺院にでもお住まいのようでした。(薔薇窓とかあるし)信長の南蛮製甲冑(つーかあれはどう見ても中世の騎士。もしくはテッカマン)は全身赤備えという派手さでしたが、信長自身のイメージカラーは白でしたね。信長のキャスティングは中村橋之助。ちょっと意外な感じもするけど実際見るとやはり信長。そんでもって「こんな映画でもやっぱり信長は格好いいんだな」(高枝さん談)でした。(笑)うん、橋之助信長良かったっスv 「踊らされるな、踊れ!」は格好よかったなあ。主人公・五右衛門は元々はそれなりの有緒のありそうな武家の子息だったけど、戦乱の中で父母を亡くし、彷徨っているところを信長に拾われ家臣となり、服部半蔵に師事して忍として育つわけですが……信長の死後天下の抗争から離れ自由に生きる道を選び、大泥棒となって貧しい民たちのヒーローとなります。石川五右衛門と信長を結び付けるとか、実は忍だったとかいうのは斬新ですが、まあこの辺までは予想の範疇。(決め台詞の「絶景、絶景!」も健在)五右衛門がそんな気ままな生活を送っているうちに天下は完全に秀吉の手中に納められ、楽市楽座(資本主義)もいつの間にか極度の格差社会に。(こんなところに現代社会の縮図を持ってこられても)役人に虐待される貧民。(あんな玉山鉄二を見ると思わず「嗚呼、景虎様!そんなに落ちぶれてしまわれて…!」とか言いたくなってしまう by 『天地人』)五右衛門がいくら小判をばらまいても世の中はちっとも良くならねえわけです。そんな中、秀吉の一の部下であるはずの石田三成が虎視眈々と下克上を企て、部下の忍・霧隠才蔵を使ってアノテコノテの一発逆転天下王を狙います。三成……要潤の風貌からして超冷血漢な悪役かと思いきや、嫁にそそのかされて天下夢見ちゃったりとか、部下の扱い荒過ぎな上に自分で仕掛けた地雷踏んじゃうようなレベルの策士で、なんか小物感満々だったんですけど。クールそうでいちいちツメが甘いというか、大手打たれたときの狼狽っぷりがあんまりな感じだったです。まあ神経質そうな感じは佐吉っつぁんかなあという気もしましたが。城の警備を預かっている身なので、五右衛門による秀吉暗殺未遂事件(実は影武者だった)の後に「ワシを殺す気かあ?!」「滅相もございません!!」といいように蹴りをくらいパンチをくらいで鼻血流してる姿は要潤なだけに結構色っぽかったですけど。いいね、美形に鼻血。(おい)その三成に仕官して泥水飲まされたのは五右衛門の忍修行時代からの朋友・才蔵。(大沢たかお)侍になることを夢見て、三成の下あらゆることに手を汚してきた彼と五右衛門は対称的存在として描かれています。つーか、普通に考えると石川五右衛門が忍者なのもアレだけど、なんで真田十勇士の一人な霧隠才蔵が絡むワケ?となるんですが、そもそも彼らを忍として鍛え上げた師匠が服部半蔵だったりするわけで(ついでに猿飛佐助は五右衛門の子分)まさに戦国時代辺の有名人でカッコ良さそうなのを適当に選んできましたという感じで、その節操のなさがある意味潔いです。(爆)五右衛門と才蔵の互いに一歩も引かない闘いっぷりは好敵手!って感じで面白かったですけどねー。「錆び付いてはいないようだな」フッ。何故か青い目の才蔵。この映画で最も悲惨で壮絶なキャラだったかも。ちなみに私的萌えポインツキャラは服部半蔵です。配役が寺島進なんだよ〜〜。くあー!渋いぜ!!(ブルブル)ビシビシと五右衛門と才蔵を鍛え上げる鬼教官っぷり(でも師弟愛はそれなりにあるっぽい感じがまた←ラストの方)、五右衛門と余裕で刃を交える強さ(まあ虚をつかれてしまうんだけど)、そして何よりタヌキ親父の代名詞である徳川家康(これがまた伊武雅刀なんだよ)に影のように仕えている姿の渋過ぎるツーショット!くあああ……たまんねー!かっこえー!半蔵ーー!!MOE!(落ち着け)あ、そうなんですよ、伊武ちゃんが家康なんですよ。いやあ、あの魅惑のヴォイスであのふてぶてしい勇姿!そして秀吉の「誰か舞いを!」の一言に「では私が……」と末席から進み出るも、イキナリ「人間五十年〜〜♪」(「敦盛」)と始める狙いすました場の盛り下げっぷり!素敵〜〜〜!伊武家康素敵過ぎ〜〜!!家康キャスティングとしてこれはアリです!!(高枝さんからの太鼓判付き)ついでに成り行きで始まっちゃう関ヶ原では三成率いる西軍の兵士はまるで『北斗の拳』の暴漢で、家康の東軍はストーム・トゥルーパー(©スターウォーズ)でした。(爆)絵的には背景が『ロード・オブ・ザ・リング』でモブが『スターウォーズ』って感じでしたね。(苦笑)白と黒のエクスタシー。あと配役からして期待せずにはいられなかったのが平幹二朗の千利休。心痛める囚われのピーチ姫な茶々(広末)を癒す魔法使い的なポジションでしたが(素敵なアイコンタクトがチャームポイント)、最期は絶妙な死亡フラグを立てながら斬ッ首ッ!そしてフルーツ盛り。あんまりだ。(泣)まあ確かにあれじゃ僧侶を最前列に立たせるようなものだ。だけど平幹なら何かやらかすかも……?とちょっと期待したのがいけなかったのですね。ごめんなさい、利休様。それにしても小顔な広末と並んでいるせいもあって、とにかく利休、顔がでかい。(爆)………うーん、明らかに盛り上がっているところがいぶし銀役者なところばっかりだ。私、やっぱりカレセンみたいDEATHv あ、あと隠れキャラ的な存在な人が多いのと、どーでもいい役に結構な知名度の方を使っていたりと勿体ない贅沢な感じも楽しみどころの一つでしたよ♪

うわー……なんか長くなりましたね〜〜。いやはや、ツッコミどころ満載なほど映画としては面白いものなのですよ。少なくとも私的には。だから『 GOEMON 』は十分合格点です。勧めはしませんが面白かったです。


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